愛媛で遭った交通事故はその後の長い治療と示談の始まりだった

10年前に免許を取得して以来、一度も交通事故を起こしたことも巻き込まれたこともありませんでした。その油断があったのか、休暇で愛媛の実家に帰省しているときに交通事故に遭いました。そのときは怪我も大したことないと思っていましたが、実際にはそこから長い期間の治療と、相手との示談交渉を経験します。

自分への戒めとして、また他の方への注意喚起としてそのときのことを語ります。

今までに感じたことがない衝撃が襲う

毎年、会社の長期休暇のときには実家に帰って骨を休めています。実家は愛媛の八幡浜市にあります。晴れた日は伊予灘がどこまでも広がり、対岸の大分県も見える風光明媚な場所で、毎年ここで過ごすのを楽しみにしていました。

交通事故に遭った3年前の盆休みも2週間近い休暇をもらえたので、妻と子供の3人で実家に車で帰省していたところです。

実家に居るときはこれといってやることもなく数日ゴロゴロしていたのですが、その日はタバコがきれていたこともあって、夜に1人で近くのコンビニまで買い物のために車を走らせていたのです。

コンビニに面する優先道路を走っていたとき、突然今まで経験したこともない大きな音と衝撃が私の体を襲いました。何が起こったのかはすぐには分からず、とりあえずハンドルを取られないように必死に握り、近くの路肩に止めようと試みます。

しかし自分の意思とはまったく関係ない方向に車は引きずられ、大きな恐怖に囚われました。そのとき、私の車の右側面に車が並走しているのに気づきました。その車はしばらく走行した後、路肩に停車しましたが、人が降りてくる気配はありません。

ここで初めて自分の車が側面から追突されたことを理解しました。生まれて初めて経験する交通事故です。

交通事故の相手は女性ドライバー

車を追突され、大きな衝撃に怯みつつもどうにか自分の車を路肩に停車できました。そして相手の車から人が降りてこないことが心配になり、自分から車を降りることにしたのですが、運転席のドアが衝撃により歪んでおり開きません。

仕方なく助手席にまで体を動かし、そちら側から降りてすぐに相手の車に駆け寄ったのです。もしかしたら大怪我をしているのではと心配になったのですが、車を覗き込むと女性の方が電話をしているところでした。救急車か警察を呼んでいるのかと思いつつも、まずは相手のことを心配するべきではと少し不満を覚えた記憶があります。

とりあえず大きな怪我もないように見えたところから、互いに少し話し合った後は警察の到着を待つことにしました。警察の到着まではディーラーで車を買ったときに加入した保険会社へ連絡も入れておき、必要なことはすべて迅速に行ったつもりです。

その後は警察の実況見分を済ませ、すでに到着していた保険会社の担当の方に、後は車も含めて全て任せることにしました。車はディーラーの関連会社の修理工場に運ばれていき、そこで修理になりました。また相手も保険に加入していて担当者の方が来ていたので、連絡先を交換するなどしてその日は特に問題もなく自宅に帰宅したのです。

事故後に体の痛みが現れる

事故に遭ったときは夜だったこともあり、その日はそのまま帰宅したのですが、翌日になって首や腰、背中などにはっきりとした痛みを覚えるようになりました。そこで近くの外科医院に診てもらうことにしたのです。病名は「腰椎および外傷性頸椎捻挫」で、いわゆるむち打ち症と呼ばれるものです。

事故扱いのため治療費は請求されませんでした。薬に湿布を出してもらい自宅で療養していましたが、それぞれの保険会社の担当の方と電話で必要なことをやり取りしたりと忙しく、その日は精神的にも肉体的にも疲れたのをよく覚えています。

また相手の保険会社の方が強く主張してきたのが、こちらの車も動いていたので過失はあるという点でした。相手は横道から優先道路に侵入してきてぶつかったので、本来ならばこちらの過失はゼロだという思いがあったので、これも少しショックでした。

物損事故から人身事故への切り替え

事故の段階では互いに怪我もなさそうだったので、警察の実況見分でも物損事故として処理されました。しかしこうして体に痛みが出ている以上、人身事故として扱ってもらわないと保険の扱いにも問題が出ます。私の保険担当者の方からもアドバイスをもらい、事故から5日目に、事故のあった所轄署に出向いて医師の診断書を渡し、人身事故としての調書をお願いをしたのです。

担当してくれたのは交通課の方で、事故の状況を改めて聞かれ、交通事故時の走行速度やシートベルトの着用の有無などを聞かれました。またこの日は同じ愛媛県内に住む友人が気を遣って見舞いに来てくれたので思い出話に花を咲かせることもできました。

帰宅後も体の不調が長く続く

休暇であった2週間を迎えたので、ディーラーからの代車を妻に運転してもらい、愛媛から自宅のある広島まで帰宅をしたのですが、その後も体の不調が続きます。患部の痛みの他、吐き気や頭痛を感じることも増え、紹介状を書いてもらい地元の総合病院でCT検査を受けました。

この検査の結果を待って1週間、さらにその後にMRI検査も受けました。その間には保険会社とのやり取りを何度も行っています。愛媛で起きた事故ということもあって担当者の方とも直接話せる機会がなく、相手保険会社との交渉も中々進まない感じでした。

事故から90日経過した後、症状もなかなか改善しないため、後遺障害診断書を作成してもらいました。最初の診断と同じ「腰椎及び外傷性頸椎捻挫」という傷病名です。

弁護士特約を使いようやく示談が成立

通院中も相手の保険会社との交渉は中々進まなかったので、担当者の方から弁護士特約を利用することを勧められました。現状、過失割合や治療の継続を巡って相手側と意見が対立しており、このままで進展がないと私も考えていたところです。

すぐに同意し、知り合いのつてから依頼をした弁護士の方に交渉を受け持ってもらいました。その結果、過失割合は当初相手が主張していた30:70から10:90で落ち着き、治療の継続とその費用の支払いもしばらくは認められました。

後遺障害が残ったため、慰謝料も受け取りましたがその金額にも一応納得はいっています。

全てを終えての感想

遠い愛媛で遭った交通事故ということもあり、大変な面が多く心身ともに疲弊しました。そして後遺障害が残ってしまったことは残念でなりません。仕事の方は復帰できて問題なくこなせていますが、時々起きる体の痛みは恐らく一生消えることがないでしょう。

それでも幸いだったのは、保険に加入しており担当者も誠意を尽くして相手と交渉してくれ、特約を使って依頼した弁護士の方も尽力してくれたおかげで示談まで成立にこぎつけた点です。『参考 ... 後遺障害(後遺症)とは | 交通事故の慰謝料・弁護士相談ならアディーレ法律事務所

1人では決してここまでは来られませんでした。

交通事故は避けられないが、その後の備えだけは怠らないようにしたいと気をつけています。

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